西安５泊６日の旅編（１）
〜上海からＧＯ！〜

２００５年８月。さて、夏休みである。

四川・雲南方面で、大熊猫とK-1格闘して、でっかい仏さん見よう♪　なんて思ってたら・・・
豚連鎖球菌でかなりの感染者・死者が出て、さらには「エボラかも？」なんて話も・・・Σ（￣□￣;）

エボラ？！　ポルトガルの観光地じゃなくて？！冗談っすよね？（泣）
もちろん公式にはそんなニュースは出回われないし、真偽や安否状況はまったく不明。
まったく、SARSとか鳥インフルエンザとか、ロクデモナイ病気が多いぞ！

で、悩んだあげくやめときました（爆）

さて、代替先はどうするか？

しかたがない・・・ここでいきなり大御所にご登場を願おう！
「そのうち涼しくなったら行くべ」　なんて考えていたけど。

それは、中国が世界の最先端としてノシテいた時代の都・・・
日本人なら、長安の都、秦の始皇帝陵、兵馬俑、三蔵法師、シルクロードの基点なんて言葉に、ズキューッン！とくるはず・・・
京都や奈良の平安京、平城京なんざ、ここのマネッこに過ぎない・・・
世界にとどろくメジャーな観光地、X・I・A・N！西安（しーあん）！

日程は、２００５年８月１４日（日）〜１９日（金）の５泊６日ってことで夜露死苦。

１日目 　 鼓楼　−　鐘楼　−　清真大寺　−　徳発長餃子館
２日目 始皇帝陵　−　兵馬俑博物館　−　秦陵地宮　−　大興善寺
３日目 小雁塔　−　青龍寺　−　大雁塔　−　陝西歴史博物館　−　城壁の南門　−　賈三灌湯包子店
４日目 咸陽市博物館　−　茂陵　−　黄土民族村　−　懿徳太子墓博物館　−　乾陵　−　法門寺
５日目 （寒窰寺？）　−　秦二世皇帝陵　−　万寿寺塔　−　臥龍寺　−　書院門古文化街　−　同盛祥飯荘
６日目 清真西寺　−　碑林博物館　−　金花広場

西安なら、日本人向けに、中国国内からのパックツアーも沢山ある。
しかし！ボッタクリが多い！
下手すると日本から行くより高かったりするし！（笑）
駐在日本人は、価格に無関心な金持ちばかりだと思ってるのかいな？！
あるいは、日本人は根性ナシばかりだから、高くても食いついてくる、とナメてんのか？

それよりも、ツアーガイドに拘束されながら、ひたすら日程（ノルマ）をこなしていくのは嫌い。
ましてや、見たくもないポイントに連れて行かれたり、癒着したお土産屋にカンヅメとかイヤだし。
ホントにあるらしいから、時代錯誤なロクデモないイメージ、なんて言わないように！（笑）

ってことで、行くならやはり、完全フリーの「自己手配」でしょ！

まずは、飛行機のチケット。
深センカースの呪いのときに、だんなちょんが空港カウンターで直接購入。
早ければ早いほど、格安チケットがあるようだ。
それでも、中国だから安いか？というと答えはＮＯ・・・。しょぼーん。
いちおう、行きが２０％引き、帰りが１０％引きで、一人往復２３６０元。（約29,000円ぐらい）

次にホテルの予約。
なんと！中国にも、某「●の窓口」に該当するような、総合ホテル予約サイトがたくさんある。
よく、空港や繁華街で会員カードをばら撒いているので、これを使うと即予約が可能。
（上海浦東空港からのリムジンバスの中で配布されていたのをもらった。）
今回は、ctripを使って、あっという間に予約完了。便利だ。

それにしても、中国のホテルは、公表している宿泊料と実際の価格が大きく違う。
パンフには１泊１０５０元と書かれた部屋が、実際は４００元だったりする。ぷぷぷ。
ｃｔｒｉｐだと半額以下だ。
日本のガイドブックに記載されている宿泊料金は、外人向け価格で高めの設定になってるけど、これなら中国価格。

●８／１４（日）１日目　晴れ

さて、出発日。

タクシーにて、上海虹橋（ほんちゃお）机場へ。
１２：１５発、西安２：２５着の便なんだけど、１１時には到着。

ちなみに中国では、国内線でも外人はパスポートが必須。
航空会社のカウンターでチェックインする時と、手荷物検査直前で、パスポートを見せる。
中国人も同じ。パスポートではなくカード型の身分証明書を出している。
誰が、いつ、どこへ行ったのか？この国では、あらゆる行動が監視されていると思ったほうがいい。

これといっておもしろい所もないので、とっとと中に入って売店を冷やかす。

搭乗口は、最初はB3だったが、途中でB2に変更になった。
なんか行き先表示が、「銀川／via 西安」となっている。
え？これって経由便だったの？銀川ってどこだ？
後で調べると、寧夏回族自治区らしい。へーえ、マニアックな所なんだ。

いちおう食事なんかも出る。
面条（みぇんてぃやぉ）、または、米飯（みいふぁん）が選べるってんで、其々１個づつ注文してみる。
まぁ。どちらもフツーの味だった。（麺自体は不味かったけど・・・）
でもって他にパン・蒸しパン・ザーサイ少々・プチトマト１個・ハム１枚なんかがついてくる。
炭水化物のオンパレード（泣）

西安到着。
銀川へ行く人たちは、降りずに機内にそのまま残るらしい。

かなりきれいな空港で、外に出ると目の前がバス乗り場。
６通りの行き先があり、我々は鐘楼（じょんろう）へ向かうバスへ乗り込む。
バスの中で一人２５元を支払い、満席に近くなると出発。

さすが国家級観光都市。
ただの空港シャトルバスなのに、ガイドのおネエさんが、西安の歴史やおすすめ観光スポットなど、いろいろ紹介してくれる。（推定）
かなり長い時間、説明してくれる。すべて丸暗記だ。すげー。

左側に乗るのがオススメ。行きはシルクロード起点像の横の道を通り、西門から鐘楼へ。
帰りは北門から空港へ向かので見られません。帰りも左側に座れば、長陵と変なオブジェが見られます（笑）

１時間ほどで市街中心に到着。
美倫酒店（メロディホテル）の前が、空港行きリムジンバスの発着場となってます。

到着すると日帰りツアーの勧誘員が寄ってくるからそれは無視してホテルへ向かう。

早速、★★★★鐘楼飯店（じょんろうふぁんでぃえん＝ベルタワーホテル）へチェックイン。英語応対可。
宿泊客は欧米人がほとんど。日本人は見かけないなぁ。

一番の繁華街で、スーパーも近くにあるし、バスの起点としてとても便利なのでオススメだ！

残念ながら「鐘楼ビュー」の部屋ではなかったけど、ツインルームはむちょ広い。
っていうか昔うちが住んでたアパートの面積なみ？？（笑）

内装もモダンできれい。ちょっと水周りが匂ったけど文句なしだ。
ベッドも広い！アメニティーも充実！水も１日２本サービス、冷蔵庫もある！
バスローブもあって、島耕作ゴッコなんかもできるぞ！（くるくる用のブランデーグラスはないのか・・・）

荷物を置いて、とっとと観光。
もう夕方なので近場だけ。

通りへ出ると、さっそく、地図売りのおばちゃんがいる。
どこの都市へ行っても必ず売ってる。バス路線も網羅しているから重宝するので、即Ｇｅｔがよろしアルよ。１枚５元。

まずは、鼓楼（ぐーろう）へ登る。（入場料２０元）
内部はちょとした太鼓博物館！いえーっい！地味だ・・・

実は鐘楼とのセットチケット（３０元）があったらしく、後から知って悔しい思いを（爆）

１日何回か鼓の演奏があって、１６：４５からあるはずだったのに、中止になった。
演奏者が継ぎから次へとタイコを外へ運んで行ってしまった・・・・・・なんで？
上から広場を見回す。小さい連ちゃん凧がいくつも上がっていて、とってもいい感じだ！

鼓楼の下のトンネルを潜ってすぐ左折。

イスラム教徒がやってる古道具通り（っていうかガラクタ市場）を抜けて清真大寺へ。

　

それにしても、このガラクタ街・・・
売っているものが、上海のガラクタ街と大差がない。
やはり、どこかに一大生産地があって、中国全土に出荷しているに違いない。

広く、青い装飾がすごくきれいな寺である。
ちょうどお祈りの時間で、イスラム的な帽子をかぶっているおっちゃんたちがゆるりゆるりとやって来た。
もちろん本殿へは信者以外は入れない。
でもお祈りしている様子は見える。

更にイスラム教徒街を行く。
こちらはちょっと「上級な」雰囲気を醸し出している・・・。

それにしても、大通りと裏通りの住人の格差は激しい。
表通りは高級デパート「百盛（パークソン）」で、豊かそうな住人が舶来の服なんぞを見て回っている。

しかし、そのすぐ裏では、燻製？のような巨大なレバーの塊を売ってる屋台。しかも３軒並んでる。
ハエを追い払うために扇を振るものの効果なし（笑）　すごい悪臭を放っている。
この暑さなのに、大丈夫なのか？！
流石のレバー好きなおかみちょんの歩調も早まってしまいました。
とても怖くて近寄れない、超上級編だ！

＊「上級」とは？：　激しく不衛生な飲食店や街並みを指す誉め言葉。強靭な精神と鉄の胃袋が必要。
初級者が上級なお店にチャレンジすると、間違いなく逝ってしまいます。（笑）

６時過ぎ、有名な工芸餃子を出してくれるレストラン「徳発長餃子館」へ。

１楼はファーストフード的な店。工芸餃子を食べるなら２楼へGO！
最低価格は６０元から８０・１００・１２０・１５０・２００元まで。全てセットでキリのいい価格がついている。
当然食べきれないから６０元のものをオーダー。（でも料理内容とか違うから他のも気になる）

それと飲み物、いらないつもりだったんだけど、西安はリンゴの名産地でもあって、リンゴジュースを勧めてきたのでオーダーしてみた。
アップルビネガーと書かれているジュースなんだけど、これがすごく美味しい！４８０ｍｌ入り。
パッケージには大量生産できないので有名なホテルとかレストランにしか卸してないと書かれている。
リンゴが濃厚でお酢の感じも絶妙。ああ、これスーパーにあったら買って帰りたいくらいだよ。

最初に４皿、前菜が出てくる。野菜炒め中心。

それから１４種の工芸餃子を１個づつ食べることができます。
くるみとかアヒルとか花とか色々。面白い〜。

その後鍋が出てきた・・・火を付け、１ｃｍくらいの小さい白い粒を投入。
これも餃子の一種で色々と言われを説明してくれるも、我々は中国が聞き取れません（笑）
適当にうなずく・・・ごめん小姐・・・。
このスープがまた美味しいんだわ。

それからスイカが出てきた。ふぅ、これでもう終わりか・・・お腹いっぱい♪おいしかったぁ〜。
なんて思ったのも束の間！！ひ〜皿に１２個くらいは盛られた水餃子が運ばれてきた！！マジっすか！
スイカがラストと思い込んでたから思いっきり食べちゃったじゃないかぁああ（泣）
もうお腹がぁああ！とかいいつつラストスパート。
う・・・美味いぞぉおおおお。
７時も過ぎると、大人気店だから待ってる列なんかもできる。

一端ホテルへ戻って一休み後、再び２０時に出撃（笑）

ライトアップされた鐘楼へ。
おお〜きれいだ。周りのランドアバウトは大渋滞してる・・・。
ここでも時間によって鐘の演奏会なんかをやってる。ほほ〜。

高台に上っても夜は、ヌル〜い風が吹いている・・・。
それから遠距離日帰りツアーをやってる国営ツアーの場所を確認し、案内の黄色いパンフをもらってホテルへ戻ってとっとっと寝る。
（後にこのイエローペーパーは割引用にとして必須になる）

第一日目が終了

つづく

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