西安５泊６日の旅編（２）
〜上海からＧＯ！〜

そういえば、以前、姫路の太陽公園なんてのにも行ったなあ・・・（遠い目）

パックツアーなら移動手段つきだが、我々は自力でたどり着かないといかん。
しかし我々には、専用の超高級・高速・豪華リムジンがある！（路線バス306番）

西安駅の前までバスで移動し、３０６乗り場を探すものの・・・ない・・・ない・・・
片っ端から歩くも・・・ない！！

３歩歩くたびに、「どこ行くの？びんま〜よん行きあるよ！びんま〜よん！びんま〜よん！」
数々のオヤヂが勧誘してくる。

しょうがないから、道端で机を置いて営業しているツアー会社のおばちゃんに聞いてみよう、と近づくと、その掘っ立て小屋の上に「３０６」の文字。
ここかい？！

その瞬間、おばちゃんからツアー参加の勧誘。
「いや、３０６のバスで行くからいいよ」と、上の番号を指指すと、
「ここから出てないよ」とのお返事。
「じゃぁどこ！？」と聞くと、おばちゃんは、道路の反対側の方角を指す。
なんかバス停の端に人が群れてる。
これみんな３０６に乗るのか？とそこで数秒待つが、どうも怪しい。
だんなちょんがもう一度おばちゃんに聞くと、今度は斜め前方、駅の方を指す。
その通りに歩いて行くと角に３０６が停車中。
うわぁああん、いたよ！ガイドブックには駅前なんて雑多に書かれてるんだけど、この駅前がクセもんですっごい広い・・・
目印もないのにわかるか〜い！！ということでようやくバスに乗り込むことができた。

１時間後・・・始皇帝陵に到着。
ちゃんとおばちゃんも知らせてくれた。感謝！

入口脇にはこんな熊猫のゴミ箱・・・かわいい・・・欲しい

雨宿りしてるとおばちゃんがここにお座りと声を掛けてくれて、席をつめてくれた。
５分くらい待ったらやっと小雨になったから、いよいよ始皇帝陵へ。

ここは、もちろん秦の始皇帝のお墓なのだが、

司馬遷の「史記」によると・・・
始皇帝陵の地下には宮殿があって、豪華な棺に始皇帝の亡骸が納められている。
しかも、地下宮殿の周りには、盗掘を防ぐために、水銀の河があったり、矢の自動発射装置などもあるという！

実際に、2003年の外部からの測定調査では、始皇帝陵の中に宮殿のような空間があること、高濃度の水銀の反応があること、などが確認されたらしい。（１、２、３、４）

恐るべし始皇帝！
地下、ダンジョン、罠、財宝、モンスター、魔法、謎解き・・・

マヂ半端ないっす！　Σ（￣□￣;）

相当にレベルアップして、強力な武器や魔法を装備し、
適切なスキルを身につけ、パーティ編成にも気を使って、
ＨＰもＭＰも満タンで入らないとダメなのだ。
たかが21世紀の科学では、きっと瞬殺だろう。(ノ￣∇￣)ノ

中国政府は、埋葬品を壊さないよう、
発掘にはじっくり100年ぐらいかけるつもりのようだ。（賢明だな・・・）

なんてことはない小高い山だが、この下に難攻不落のダンジョン（地下宮殿）が！
早く発掘すればいいのになぁ(ノ￣∇￣)ノ

頂上には小さい売店が２軒ある。１軒は水・ジュースなど。もう１軒はお土産屋。
「ニホンゴノホンアリマス〜」　写真集や絵葉書を売っている。

む〜。ここで始皇帝陵の絵葉書を買うと、なんか「公式グッズ」って感じだ。
でも、どこにでも売ってるんで買わない。(ノ￣∇￣)ノ

始皇帝キターっ！Σ（￣□￣;）

こここそが、世界八番目の不思議、20世紀最大の発見、
泣く子も黙る、愛と感動とやすらぎの里、You Gotta love

兵馬俑の発掘場所そのものの博物館だ。

入口手前の土産屋に、ナニやらヤバそうなものが（笑）
一体ナニな毛皮ざんしょ。
かわいいんだけど・・・きっと日本へは連れて帰れないでしょう。
それ以前にワシントン条約・・・

右のなんかヴィトン柄だし（笑）（実際はベージュの円なんだけど）

チケット売り場までの長い道のりを雨の中歩く歩く歩く！
チケット売り場の前には解説員の小姐がしつこく勧誘してくる。断りまくって中に入場。

で、ここにもお土産屋があるのだが、だんなちょんが、「あっ！」と声を上げる。
「あのオヤジどっかで見たことある・・・」

カタログ売り場の中央に、デンと居座るオヤジ。でもってサインなんかしてる　（￣＿￣;）

びんま〜よん第一発見者のオヤヂだ！

発見されたのが１９７４年だから、たかだか３０年前。
現在７０歳代らしい。
びんま〜よんのおかげで大金持ちになったらしい（笑）。

カメラを向けると扇子で顔を隠した！！しかも手馴れている。おもろ〜い（笑）
っていうかオヤジは天然記念物なので撮影禁止だった・・・
よく見ると書籍コーナーに撮影禁止のプレート・・・（爆）

高そうな分厚い、兵馬俑写真集がバンバン売れていく。すごい売れ行きだ。
みんなその写真集に、オヤヂのサインを書いてもらっている。

それからいよいよ１号館へ。

ここがメインの超有名な光景。
大型体育館よろしく、兵馬俑がずらりと整列してるホールだ。
発掘場所をそのまんま、屋根で覆ったもの。
おお〜壮観！奥行き３００ｍぐらいあるかも。

でもって例のオヤヂが、最初に発見した井戸跡なんかも残っている。
よくまぁ、崩れてた土人形をここまで修復したよなぁと感心。

びんま〜よん マタキターっ！Σ（￣□￣;）

若干、規模は小さいが、こちらにもたくさんの兵馬俑が、発掘されたままの状態で、ずらりと並んでいる。

こんな感じで、３号抗、４号抗まである。
しかし、そこらへんを掘れば、きっとまだまだ出てくるに違いない。
今まさに立っているこの足元にも。

まだまだそれでも未発掘箇所が残されている。
そこらじゅうに、いかにも埋まってそうなポイントが残っている。
気になるじょ！

これまた、100年ぐらいかけて、じっくり発掘してくつもりらしい。
「びんま〜よんは逃げないし、急に掘り出しても整理が追いつかないから」だそうだ。

ちなみに世界のＶＩＰ（某 米大統領とか・・・）は、
兵の群れの中に立つことができる！！そんな写真が展示されていた。
ず〜る〜い〜ぞ〜！

土産屋の２楼にあり、かなり高級感？を持ったレストランだ（笑）
３８元で、料理６皿＋ブッフェスタイルで点心やデザート取り放題。
安いっ！おすすめ！

でも他の客は１組だけ。がらーんとして、なんか寂しいよ〜。
我々は何故か廊下にセッティングされたテーブルに案内される。

そのうち料理が運ばれてくるのだが、結構な量だ・・・。
デフォの６皿でも十分なのに、ブッフェ料理を取りに行ってしまったもんだから（爆）

そのうち隣のテーブルに西洋人がやってきた。
廊下は英語が話せる接客員を配置してるみたいだ。
でもってやっぱ腹膨らんでもデザートは必須でしょ。
クッキーとココナッツ餅と蒸しパンを取りに行く。おお〜うまいよ(≧ω≦)ﾉ

下のショップにはこれでもかぁああああ！というくらい兵馬俑土人形が群がっている。
サイズもさまざま。等身大もある・・・って誰が買うねん（笑）
西洋人が小さいのを買いまくっている。こんなお高いところで買わんでも・・・。
でも兵馬俑３Ｄチョコはかな〜り気になった・・・（味が不味いのは想像できる）。

中国ではオリジナリティがなくて、
どの店も同じもんしか並べてないからつまらないんだよなぁ。

もっとお土産にバリエーションが欲しいぞ！

びんま〜よんサイコー！

しかし、誰にも気付かれずに、２０００年も埋まってたってのもすごいね。
（びんま〜よん製作してた大勢の人たちは、最後に口封じに殺されたという話も）

地図上に気になるものを発見！秦陵地宮（ちんりんでぃーごん）

地下宮殿？ダンジョン？
これはイケテルかも？！(ノ￣∇￣)ノ
だんなちょんセンサーが発動している。ピコーン♪
すぐ近くだし、バスの通り道だ。
せっかくここまで来たんだから、さっそくＧＯ！

バス停でバスを待つ。ミニバスがやってきた。
ちょっと先のバス停の「秦陵地宮」で降りるから、と伝え１元払う。
地宮に近づく。ミニバスは下り坂でものすごいスピード走行したままだ！
ちょっと！降りるんだけど！！と怒鳴る。危うく通過されるところだった。危ない危ない。

なにやらしょぼい概観の建物におかみちょんちょっと不安（笑）

入場料１５元。
ガイドについていけと言われるものの、言葉わからんから聞いてもしょうがない。
とっとっと歩きだす。まず２Fから。

展示フロアは、３０ｍ四方ぐらい。
薄暗〜いホールいっぱいに、始皇帝の大宮殿を忠実に？再現したミニチュア。
かなり、でかいぞ！
しかし実際は・・・しょぼーいハリボテ＋箱庭。
クリスマスツリーの電飾がピカピカして点滅する。~ヽ(￣Д￣*)

しかし！ここはまだ本当の「地下宮殿」ではない。あちらに期待しよう。

順路に従っていくと、おお〜！地下へ降りて行きますわよ。
なんかいい雰囲気だ！
壁画調とか地下通路っぽい雰囲気が楽しい〜！！

ついに、秦始皇帝の地下宮殿に到着か！？

室内広場に出ると始皇帝が埋葬された空間へと誘われた・・・。
その光景を見たとき、我々は思わず言葉を失った！

これまたチャチな複製品（というより想像の産物？）の展示場。
しょぼい街並のミニチュア群の中央にデンと置かれた棺。
中には始皇帝の遺体。
たしかに周辺には水銀をイメージした感じになっていたりする。
すばらしい！（笑）

う・・・。うう〜。
地下宮殿を勝手な想像で製作したのだろうが・・・思わず笑う余裕もありません・・・。
しかし、周りの中国人観光客は、マジメな顔で真剣に説明を受けている。

この、ヌルさを逆に楽しめるあなたには超オススメ！

＊ちなみに撮影禁止。チケットの裏に書かれても・・・家帰ってから気付いたよ（爆）

だがこのミニバスはかなりクセモノだった・・・。本数が多いのがいいんだけど・・・
行く先々、道端でも大声で人集めをしていく。一人でも多くを乗せたいらしい。
バスの中でタバコを吸うような乗客もいる。
席は歪んで足を置く部分がごっつ狭い・・・。

途中で、こんなキテレツなテーマパークを見かけた・・・
エジプトっすかぁ？
しかもピラミッドの角度がありえないことに（笑）
外見を見ただけで、内容がわかりそうな・・・

そのうち、こっくりうとうと・・・気がつくと駅。どれくらい乗ったかなぁ。

バスで大興善寺へ。
１本道を間違え、ショートカットするつもりが、アパート街から抜けられず・・・。
中国では１ブロックの中に入ると出入口が１つしかないなんてことが多い。
目の前に見えてるのに行かれないこのジレンマ（苦笑）

空海１２００年記念時の金ぴか像なんかも立っているではあ〜りませんか！

こんなかわいい干支像もございます。 にょひ！！

大通りまでちょっと歩き、朝飯の調達をしようにも百盛デパートにはスーパーとかも入ってない。
ううー。ふとその向かいにスーパーがありそうな雰囲気。
行くと地下に、「じもてぃ」御用達のスーパー発見！よっしゃ！
朝食用のお茶やパンを買う。

そろそろ腹が減った。しかしこの周辺にはこれといった店はない。
そこで、なぜか夕飯のためにピザハットへ。漢字は「必勝客」

それにしても、中国のピザハットはむちょむちょ高級志向のレストランだ！

９寸（１辺２５ｃｍくらいだったかな？）１枚５８元以上もする！
これは中国ではかなりお高い存在だ！
肉まんなら１００個以上買える。ローカルな食堂なら２人で３回は満腹になれる。

しかもピザをフォークとナイフで食べるんすよ？変だよ・・・。無理に高級感をカモシダしてないか？
こんな気軽な食べ物にみんなフォークとナイフ使ってちまちま食べてるんだから。
焼きたてあつあつ、チーズとろとろのうちに、手でガツガツ食わなくてどうする！！

冷えた体にミネストローネ、梅ジュースも頼む。３品で８６元也。（１１００円ぐらい）
いや、ほんと、高いんだよ。高級レストラン並みだ。

それでも若造カップルがひっきりなしにやってくる・・・　きっと「今日はキメたるぜ！」って時の店なのだろう。
上海にもいたるところにお店があるけど、いつも行列してるし・・・。

今日はもう歩き疲れたし雨も止む気配をみせないのでとっとっとホテルへ戻った。